So-net無料ブログ作成
検索選択

レイレナード=アクアビットの真意とORCA [考察 アーマードコア]

前記事の一部抜粋


マクシミリアン・テルミドールが語るには、国家解体戦争も、リンクス戦争も、企業の罪を秘匿するためのものだったという。

アサルトセルの一掃を目論んだレイレナード、アクアビットはリンクス戦争を起こし、競合であるオーメルを潰し、さらに戦争の中で密かにアサルトセルを一掃するつもりだったのかもしれない。

もっとも、彼は雄弁な扇動家であることには留意するべきである。



【何故アクアビットは、表面上は平穏を保つパックス・エコノミカを終わらせ、泥沼の戦争を開始したのか。】

アサルトセルを破壊するため?

それだけが理由なら戦争を起こす必要はないであろう。パックスで破壊し、事実は秘匿すればいいのである。

もっとも、パックスに意味のある話し合いの場など存在しなかったのかもしれない。

それぞれが猜疑心と現状維持と保身に走り、意味のある議論などできないだろう。

レイレナード=アクアビットは独自に行動したのだろう。

すなわち、GAEの件を口実にGAに宣戦、競合であるオーメルを打倒し、加えてアサルトセルを破壊、コジマ技術と宇宙進出の双方でリーディングカンパニーになろうとした。



【こうした隠れた目的について、インテリオルとBFFが把握していたのかは分からない。】

リンクス戦争後、インテリオルもBFFもアサルトセル破壊に消極的である。
企業連のクレイドル体制に組み込まれ、実行は難しいのもかもしれない。

そもそも、
レイレナードの真意など当時は知らなかった
あるいは、真意は知っていたが、それほど強く賛同していなかった
などが可能性として挙げられる。




【さて、fAでもそうであったが、何故パックスも、企業連も、アサルトセルの破壊に難色を示すのであろうか?】

アサルトセルの破壊には、高度コジマ技術を用いた、実質的な大量破壊兵器が必要である。

リンクス戦争当時、それを持ち得たのは、レイレナード=アクアビットだけであった。

結局のところ、アサルトセルは、パックスにとって、自らが招いた頭の痛い問題ではあったが、解決できる企業はオーメルかレイレナード=アクアビットに限られたのだろう。

それら一部企業が危険な力を持つことを嫌ったのだろうか。

もしくは、パックスはそもそもアサルトセルを短期的にどうにかする気がなかったのかもしれない。面倒な問題は後回し、というわけである。


fAの時代では、理由はもっと分かりやすい。クレイドルを支えるエネルギーを用いなければ、アサルトセルを掃討できないからである。アサルトセルの破壊は、クレイドル体制の根幹を揺るがすものなのである。

結局、企業の老人達は保身と引き換えにオルカと密約を交わす。
結末がどうなるかは、あるリンクスの行動次第である。



【また、レイレナードは、アサルトセルの存在を露見しようとはしなかった。】

新興企業のレイレナードはアサルトセルに関係しておらず、
だからこそ他企業が生んだ愚かしい負の遺産を破壊しようとしたとも考えられる。

ならばアサルトセルを露見しても特にダメージはないはずである。

レイレナードも、完全にアサルトセルを破壊する能力は当時なかったのだろうか。

事実を公表すれば、民衆は混乱する。それを避けようとしたのだろうか。

しかし、この時代、民衆は企業に隷属しているも同然で、民主主義や世論などさほど意味を成さないので、理由としては不自然にも思える。

独立性が高いコロニーや、企業に反抗的なコロニーの存在を警戒してのことだろうか。


もしくは、完全に秘密裏に、つまり、陣営内の企業にすら内密に、進めるためであろうか。

存在を公表すれば、企業は否応にも一時的に連携してアサルトセルを破壊する方向に進まざるを得ないだろう。

表向き存在を断固否認する可能性はあるが、水面下では、言い逃れできなくなる前に、証拠=アサルトセルを抹消しようとするだろう。

それでは、レイレナード1社が他社を出し抜いて、優位に立つことはできない。

あくまでも1社で遂行することに拘ったのかもしれない。


一方、レイレナードがアサルトセルに関与しているなら、秘匿する動機ははっきりする。

しかし、関与しているとしても、レイレナードはアサルトセルの中では、最後発になる。

散布してすぐさまそれを破壊することにした、ということは不自然であろう。

結局、アサルトセルはリンクス戦争中も、そしてその後も公にされることはなかったことだけは事実である。



【加えて、エネルギーの問題もある。】

世界中のアルテリアを用いて、ようやくアサルトセルは殲滅できる。

レイレナード一社で、そのエネルギーを用意するのは不可能であろう。

そう考えると、リンクス戦争時のエーレンベルク発射は、「試射」であったのかもしれない。

アサルトセル散布以前のGAの衛星破壊を通じて、衛星軌道掃射砲の性能試験を行ったのであろうか。




【ここまで考えると、リンクス戦争におけるレイレナードの目的が、アサルトセルの破壊であることが、不自然に思えてくる。】

たかだか試射のために、戦争を起こすだろうか、ということである。


戦中のほうが技術革新の速度が速いのは事実であるが、そのために逆に地球環境を致命的に破壊してしまっては本末転倒である。

もし、レイレナードが恐ろしく深遠な理想と目的を持った企業だったとしたら…、初期はオーメル打倒とアサルトセル破壊を目指したが、アナトリアの傭兵によって劣勢に立たされ後、何故愚かしいリンクス戦争を始めたのかが理由付けられる。

あえてネクストを多用し地球に住めなくすることで、否応にもアサルトセルを破壊し、宇宙進出をするようしむけた…など。

これは少々突飛すぎるか。


逆に、レイレナードが利潤を求める企業らしい企業だとしたら…、
劣勢にたたされた後に愚かしいリンクス戦争を始めたのは、昔の日本よろしく、負けを認めたくなかったからであろう。

もしくは、大義のある自分達が敗北してしまっては、大義を遂げるものがいなくなると考えたのかもしれない。

地球環境を致命的に破壊してでも、自分達は戦争に勝利し、大義を成し遂げなければならないと考えたのかもしれない。

少なくとも、ベルリオーズやオルカの最初の5人は、大義の為に戦っているようである。
レイレナード上層部の思惑はともかく、リンクスレベルでは、アサルトセルの掃討と人類の地球からの解放は、成就すべき大義だったのである。



【最後に、アサルトセルとオーメルの関係も気になるところである。】

政治力に長けたオーメルは、リンクス戦争においても、そしてfAの時代においても、失敗らしい失敗をしていないように見える。

オーメルは、自らやろうと思えばアサルトセルの排除も可能だっただろう。
しかしリンクス戦争時も、その後も、それを実行しようとせず、延命措置であるクレイドル体制を築いた。

果たしてどこまでがオーメルの筋書きなのだろうか。


レイレナードの真の目的を知っていたのか。

クレイドル体制の維持やアサルトセルに関してどう考えているのか。

オルカを作ったのはオーメルであるが、
オルカの行動はオーメルのシナリオ通りなのか、それとも想定外のことなのか。

詰まるところ、オーメルは、企業連の代表=老人達の象徴なのか、それとも先見性を持った狡猾な存在なのか、ということである。

私は後者であると考えたい。

オーメルは、レイレナード=アクアビットが仕掛けた戦争に乗り、殆ど自社の手を煩わすことなく戦争の勝者となった。

結果レイレナードの持つ技術も自社に取り込むことに成功した。

この際オーメルの思想はレイレナードに侵食された、と見る向きもあるが、オーメルは純粋に技術を吸収し、管理者層は駆逐したと見るほうが無難であると考える。

その後レイレナードの亡霊達、オッツダルヴァやメルツェルの提言に乗り、オルカ旅団を創設。

彼らがレイレナードの亡霊であることは明確である。そんな彼らに、考えなしに助力し、足元をすくわれたとは考えがたい。

fAラストにおいて、テルミドールはオッツダルヴァとして立ちはだかる。
この解釈は様々だが、オーメルは、自社の手を汚すことなく、アサルトセルの破壊=クレイドル体制の破壊を行うため、オルカ旅団を結成した。
そして、テルミドールはオッツダルヴァとしてオーメルに戻ることになっていたのかもしれない。


しかし、ここに至りオッツダルヴァは、自分だけが生き残り、再び企業に戻り、ランク1として道化の人生を送ることを拒んだのかもしれない。



主人公が勝つのであれば、宇宙への道は拓かれる。

自分が勝つのであれば、人類はこの星で壊死を迎える。


パートナー」として迎え入れた主人公に、未来を委ねたのかもしれない。


恐らく、自分が主人公に敗北することが分かった上で、戦いを挑んだのだろう。(といっても3対1なので適当にやるとこっちが負けるが)

主人公が、自らの思想を引き継ぐパートナーに相応しいか否か、自らの命で確かめるために。

道化として振る舞い続けた人生の最後に、自らが認めた最強のリンクスと戦い、戦士として死ぬために。






結局、可能性について推測してみても、何故レイレナード=アクアビットがパックス・エコノミカに終焉をもたらし、戦争を泥沼化させたのかははっきりしない。彼らにとって、アサルトセルの破壊がどういった意味合いのものだったのかもはっきりしない。


少なくとも、レイレナードの意志を継ぐオルカがオーメルによって作られ、彼らはアサルトセルを破壊しようとした、それだけは確かである。

nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 2

E

はじめまして。Eと申します。初のコメント替わりと昔の記事に対するつっかかりじみたものになってしまい申し訳ないのですが、ここにたどり着いていろいろ記事を見てるうちにフロム脳が回転数を上げ過ぎてしまい…
とりあえず、今後もまたよろしくお願いすることがあると思います。

〉何故アクアビットは、表面上は平穏を保つパックス・エコノミカを終わらせ、泥沼の戦争を開始したのか。
一応トリガーは密約していたGAEへの粛清なので「体力の無い自分たちが攻められては不利」という理由の、初めから組み込んであった手段ではないのかもしれません。つまり、疑心暗鬼になったのはレイレナード側だった、とか。
もしくは、「本来秘密裏に終わらせるはずだったが、GAE粛清に伴い情報が漏れ、表立っての行動をとる他なくなった」か。

〉さて、fAでもそうであったが、何故パックスも、企業連も、アサルトセルの破壊に難色を示すのであろうか?
「囚人のジレンマ」に近い状態だったのかもしれませんね。やった方がいいのは分かってるが、もしそれが自分だけだった場合、他から集中砲火を受けてしまう、とか。
もしくは衛星軌道"掃射"砲である以上、GA衛星のようにアサルトセル以外の、アサルトセル以前に打ち上げた衛星も破壊されてしまうことが難点だったのでしょうか。衛星系のノウハウが消失していて、新しい衛星打ち上げまでに盲目になることを恐れたとか。

〉また、レイレナードは、アサルトセルの存在を露見しようとはしなかった。
これに関してはそちらの言っている事の複合で「計画の露見というリスクに対する世論操作のリターンが釣り合わない」から言ってもしょうがなかった、とか。それこそ「テロリズムの正当性を主張するため」とかの理由がない限り。


〉加えて、エネルギーの問題もある。
これに関して考慮したいのは、エーレンベルクは4とfAで型が違う事と、アルテリアすべてのエネルギーとは限らないこと、ですか。
前者の一番大きな違いがPAの有無で、そこから考えるに4のエーレンベルクはコジマ炉を保有する自己完結型で、fAでは何らかの理由で再建設する際にコジマ炉をオミットしたのではないか、と。
オミットの理由として考えられるのは小型化による秘匿性の向上でしょうか。
もしくは、レイレナードとして(企業として)ならばある程度継続的な掃射とそのための防衛が可能だったが、ORCAとして(テロリストとして)一度に賭けねばならなかったから多数建設→そのための簡易化だったのか。

後者に関しては、fA主が受けたのはアルテリア襲撃であり、ほぼ破壊任務だった事、またアルテリアのエネルギー送信方式から考えて極地にエネルギーを送信できない位置にあるアルテリアというのも考えられる事、です。アルテリア施設の襲撃に関しては、全部が全部エーレンベルクのためというわけではなく、アサルトセル掃討に必要なのはさほど数は無く、他のはクレイドルを下ろすために破壊したのではないかとも考えられます。
つまりエネルギー総量に関しての部分での「レイレナード一社で、そのエネルギーを用意するのは不可能」の条件をはずすことが可能になります。


こうすると
〉ここまで考えると、リンクス戦争におけるレイレナードの目的が、アサルトセルの破壊であることが、不自然に思えてくる。
事に対しては「目的がアサルトセルの破壊だったとすると、リンクス"戦争"は望んでいたわけではない愚策」とも考えられます。

〉国家解体戦争も、リンクス戦争も、企業の罪を秘匿するためのもの」
・・・もしかしたら、アサルトセルそのものが"企業の罪"なのではなく、"企業の罪を秘匿する"アサルトセルを守るための戦争だった、とか? ここまで来ると完全に陰謀論の類ですが。
by E (2010-02-05 13:20) 

NSX

初コメントありがとうございます。
久しぶりにログインしてみたら古い記事にコメントがついているということで大変嬉しく思います。

>記事を見てるうちにフロム脳が回転数を上げ過ぎてしまい…
回転数が上がったフロム脳、大変参考になりました。

考察ではなく妄想願望と無茶苦茶なこじつけのフロム脳が多いなあと思う昨今ですが、
Eさんのフロム脳、背景に関する推察力あふれる考察で大変参考になりました!
by NSX (2010-02-15 22:39) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
メッセージを送る

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。

×

この広告は1年以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。